「なんでこんなに勝てないの?」
「どうやってプレイするのが正解かわからない」
ポーカーを始めたばかりの初心者は、上記のような疑問を思い浮かべたことがあるでしょう。
普通にプレイしているのに全く勝てないと感じている人もいるかもしれません。
しかし、ポーカーの初心者には明らかなミスプレイや足りない知識があります。
本記事で問題点を改善し、今後のポーカーライフに役立ててみてください。
ポーカーの初心者が覚えるべきルール
ポーカーの初心者がまず最初に覚えることは、基本的なルールです。
下記のような基本的なポイントをしっかり学んでおきましょう。
- 役の強さ
- 可能なアクション
- ゲーム進行の流れ
この3つのポイントを覚えたら次のステップに進めます。
ポーカーのルールは複雑に感じるかもしれませんが、1時間もやってみたら慣れるので、無料アプリなどでプレイして覚えることがベストです。
ポーカーの初心者がルールの次に覚えること
ルールを覚えた後は、下記の3ポイントを覚えていきましょう。
- ハンドレンジ
- ポーカーの定石
- 適正なベット額
- ポットオッズ
上記の3ポイントを意識してポーカーができれば、ひとまず完全な初心者を脱却できます。
ハンドレンジ
ポーカーの初心者は、ルールを覚えた後はハンドレンジを覚えましょう。
ハンドレンジとは、プリフロップでアクションをするハンドを定めた表のことです。
ハンドレンジを見れば、プリフロップで行うべきオープンレイズやコールすべきハンドが一目でわかります。
ハンドレンジ表は様々なサイトで紹介されていますが、GTO Wizardというサイトであれば無料プランのままで使えます。

他のサイトのものでも問題ありませんが、ずっと使える正しいものかわかりませんし、GTO Wizardは強くなるなら必ず使うことになるので丁度良いです。
ハンドレンジは各シチュエーションに応じて用意されているので、覚えるのは大変かもしれません。
しかし、ハンドレンジは覚えなければゲームにならないほど必須な要素です。
使いながらポーカーアプリなどでプレイしていれば自然と身に着いていくので、必ず覚えるようにしてください。
ポーカーの定石
ポーカーには、ある程度目安にしやすい定石が存在します。
この定石を覚えることで、めちゃくちゃに間違ったアクションをしてしまうことを避けやすくなるでしょう。
- トップペア+グッドキッカーは2発~3発ベット/コールする
- ストレートドローとフラッシュドローはベット/レイズ/コールすべてに適している
- ドンクベットは打たない
- リンプインはしない
- 3betに横コールはしない
- プリフロップにボタン/BB以外でオープンにコールしない
- プリフロップはハンドレンジ通りにプレイする
ドンクベットは特定の状況下で正当化されますし、アンティによってコールレンジが増えるなど、状況によって定石は変化します。
しかし、これらのポーカーの定石を意識することで、大きなプレイミスは大幅に減らせます。
適正なベット額
ポーカーには、各々の状況で適正なベット額が存在します。
特にポーカーの初心者の場合は、ベットなどのアクションをするかどうかにとらわれがちです。
しかし、どのベット額を選択するかというのは、実際はアクションよりも重要な要素です。
適正なベット額は、下記のようなものが挙げられます。
- オープンレイズ額は2.5~3倍
- インポジションからの3bet額は3倍
- アウトオブポジションからの3bet額は4倍
- ポストフロップのベット額はポットの30~80%
- ポストフロップのレイズ額は3倍前後
ライブキャッシュでは3bet額を増やすこともありますし、ポストフロップのベット額はポットの2倍や3倍が適正になることもあります。
しかし、それらは中~上級者向けのアクションであり、その状況で上記の適正なベット額を使ったとしても大幅な損失には繋がりにくいです。
そのため、ポーカーの初心者の場合は、とにかくミスの少ない簡単なプレイを選んでいくことが重要です。
狙ったカード(アウツ)が引ける確率
ポーカーでは、狙ったカード(アウツ)が引ける確率が瞬時に計算できます。
アウツが引ける確率は、デッキに存在するカードの枚数×2です。
もしターンとリバーに2回チャンスがあるなら、さらに2倍します。
つまり、フロップでフラッシュドローができた場合、残り9枚から1枚を引ければ良いので、リバーまでに引ける確率は9×2×2=36%です。
ターンでオープンエンドストレートドローができた場合、残り8枚から1枚を引ければ良いので、リバーで引ける確率は8×2=16%です。
この確率は正確な確率ではありませんが、プレイ中に瞬時に割り出すための便利な方法になります。
オッズ計算
ポーカーでは、オッズの計算が重要になります。
ポーカーにおけるオッズ計算とは、アクションに対して必要な勝率を割り出す計算のことを指します。
例えば、フロップの段階でフラッシュドローが付き、約36%で引けるとしましょう。
そして、ポット100ドルに対して100ドルのオールインをされました。
この場合、コールをするべきなのかフォールドをするべきなのか判断が難しいですが、オッズ計算をすると簡単に判断できます。
自分がオールインにコールするとすると、100ドルを支払って200ドルが返ってくる、つまりお金が3倍になることを意味します。
3倍になるということは、利益を出すために必要な勝率は100%÷3=33.333%です。
つまり、フラッシュドローが引けたら勝てるのであれば、必要勝率を上回っているのでコールすることが正しいと判断できます。
実際にはこのようなわかりやすい状況は少なく、相手のハンドレンジで必要勝率は変動しますが、それでもこのオッズ計算は非常に重要です。
ポーカーの初心者が気を付けるべきやり方
ポーカーの初心者が気を付けるべきやり方は、下記のようなものが挙げられます。
- コールをしすぎないようにする
- 「フロップを見てみたい」は禁止する
- ドローを追いすぎない
上記のようなポーカーのやり方をするだけで、一定の成績向上が見込めます。
気を付けながらポーカーをプレイするようにしてみてください。
コールをしすぎないようにする
ポーカーの初心者のありがちなミスは、コールをしすぎてしまうことです。
ボードで一番弱い数字のワンペアにも関わらず、フロップ・ターン・リバーのすべてでコールしてしまっている人がいます。
また、ドローができたら高額のベットにもコールしてしまう人もいます。
中でも一番よくある大きいミスは、リバーでトップペアを必ずコールしてしまうことです。
本記事で紹介した内容を参考に、そのコールが正しいのか冷静に考えてみましょう。
このミスを修正するためには、相手のハンドレンジを推測する技術が必要です。
ただ、その技術は一朝一夕で身に着くものではありません。
そのため、初心者でも簡単に使える方法として、コールではなくベット/レイズを基本とすると良いです。
ポーカーは基本的にアグレッシブな方が強いので、負けにくくなります。
ベット/レイズをしない時はフォールドと考えておくと、無駄なコールをグッと減らせます。
「フロップを見てみたい」は禁止
ポーカーの初心者は、フロップでわかりやすいチャンス手が引けることを期待しすぎです。
特にプリフロップでは、下記のようなシチュエーションを狙ってフロップを見ようとする初心者が非常に多いです。
- スーテッドコネクターでフラッシュやストレートを狙いすぎる
- ポケットペアでセットを狙いすぎる
- スーテッドでフラッシュを狙いすぎる
確かにフラッシュやセットは大きいポットを勝ち取れる可能性の高いハンドです。
しかし、狙いすぎて弱いハンドで参加しすぎてしまっては、フラッシュやセットで取れる金額以上に期待値を垂れ流し続けてしまいます。
そのため、「とりあえずフロップを見てみる」という理由のコールは止めましょう。
ドローを追いすぎない
先に述べたように、ポーカーの初心者はチャンス手を狙いすぎです。
これはプリフロップだけでなく、ポストフロップでも同様の傾向があります。
フロップでフラッシュドローやストレートドローができた時に、無条件でリバーまで見に行く人が多いです。
下記のようなドローの場合は、冷静に考えてドローを引きに行くようにしましょう。
- ペアボードでドローが完成してもフルハウスに負ける可能性がある
- ストレートドローが完成してもフラッシュに負ける可能性がある
- ストレートドローが完成しても上のストレートに負ける可能性がある
間違えてはいけないのが、ドローは強いハンドということです。
ドローは、完成した時に最強に近いハンドになるかどうかが重要になります。
そして、ドローを持った時にただコールして追いかけるのではなく、ブラフやどれだけ勝てるかを考えながらアクションを選ぶことが重要です。
ポーカーの初心者が強くなるためのコツ
ポーカーの初心者が強くなるためのコツは、下記のポイントを意識することです。
- バリューベットとブラフベットを意識する
- ポジションを意識する
- 相手をエクスプロイトしない
- 反省するのはコールして負けてしまった時ではない
どのコツも強くなるためには必須な事項ばかりです。
より詳しく具体的に解説していくので、ぜひ上記のコツを意識するようにしてみてください。
バリューベットとブラフベットを意識する
ポーカーの初心者が一番意識するべきコツは、バリューとブラフを意識することです。
ベットの意味 | 解説 |
---|---|
バリューベット | 相手にコールしてもらうベット |
ブラフベット | 相手にフォールドしてもらうベット |
バリューベットもブラフベットも、自分が相手のどのハンドをターゲットにしているかを考えましょう。
2つのうち、特にバリューベットを雑にプレイしている初心者は非常に多いです。
例えば、フロップ2トーンボードで、フロップ・ターンとフラッシュを引かれたくないからといって無理なベット/レイズをしている初心者は多すぎます。
ターンにいたっては、バリューハンドにも関わらずバリューターゲットが消えてしまい、ブラフハンドのような立ち位置になっていることもあります。
バリューベットはハンドを守るためではなく、コールをしてもらってより稼ぐことが目的なことを理解しましょう。
ポジションを活かす
ポーカーで強くなるためには、ポジションを意識することは非常に重要です。
基本的に、後ろのポジションほど有利ということを認識してください。
このことをなんとなく知っている初心者は多いですが、その重要性を甘く考えがちです。
人によっては、インポジションでもアウトオブポジションでもプレイが変わらないこともあります。
また、プリフロップでスーテッドコネクターを持って中途半端なポジションからコールしてしまう人は多いですが、これはポジションへの認識が甘いから起こります。
スーテッドコネクターは、フラッシュやストレートを狙って全額奪い取りたいハンドです。
しかし、アウトオブポジションで全額奪い取るにはチェックレイズを混ぜる必要があることがほとんどで、警戒されやすくオールインにはいきにくいです。
ポーカーは、考えている以上に後から行動できるポジションが有利ということを意識することが、強くなるために重要なコツです。
相手をエクスプロイトしない
相手をエクスプロイトしないことが、ポーカーの初心者が強くなるために重要なコツです。
ライブキャッシュであれば、相手をエクスプロイトすることは非常に重要です。
しかし、初心者が海外でライブキャッシュに挑戦することは稀で、アミューズメントやポーカーアプリでプレイすることがほとんどでしょう。
お金が必要ないフィールドで戦っているのに、特定の相手専用のエクスプロイトを覚える必要はありません。
ポーカーの初心者であれば、まず基本的な実力を向上させるべきです。
どんな相手にも使えるベーシックな戦略を勉強し、王道的な強さを身に着けてください。
エクスプロイトを考えてしまうと、通常とは違うプレイ方法をすることになるため、プレイに変な癖が付きやすいです。
そのため、エクスプロイトを考えない方がポーカーの初心者には有効になります。
反省するのはコールして負けてしまった時ではない
リバーで大きいベットにコールして負けた時に、「コールしても良かったのか」「フォールドするべきだった」と反省する初心者は多いです。
しかし、本当に反省するタイミングは、コールして負けてしまったタイミングではありません。
自分がバリューベットを打った時に、バリューを取り切れたかどうかを反省するべきです。
コールをするべきかどうかと悩んでいる時点で、フォールドする選択肢はあったはずなので、その選択肢を考えられているのであれば問題はありません。
加えて、ポーカーは頻度のゲームなので、際どいハンドは一定の頻度でコールしても正解なことが多いです。
確かに、高いレート以外はフォールドするべき場面が増えますが、負けた時の反省は否が応でもするでしょう。
しかし、バリューベットをしてどこまでチップを取れるのかを考えている初心者は少ないです。
ポーカーは大きく負けることを避けるゲームではなく、負けた額以上にチップを撮れば勝てるゲームということを意識しましょう。
ポーカーの初心者が勉強に使える教材
ポーカーの初心者が勉強に使える教材には、下記の2つの選択肢があります。
- ポーカー解説の本を読む
- GTOを勉強する
YouTubeで勉強する方法もありますが、強い人が解説する動画も弱い人が解説する動画も両方あります。
ポーカーの初心者だとどのYouTuberが真に実力のある人物かわからないので、YouTubeで勉強することはおすすめできません。
YouTubeは面白くて手軽で便利ですが、一度間違った知識を付けると矯正することに非常に苦労するので注意してください。
ポーカー解説の本
ポーカーの初心者は、まずポーカー解説の本を読みましょう。
ネット上の情報から正しいものを見極めることは難しいため、昔から評判の良い本を読むことが一番です。
- エド・ミラーのポーカースクール
- エド・ミラーのエクスプロイトポーカー
- ポーカーエリートの公然の秘密
上記の3つの本を1番~3番の順番で読んでいくことがおすすめです。
少し古い本ですが、筆者も読破済みなのでクオリティの高さには納得できますし、初心者がポーカーの基本的な考え方を学ぶにはピッタリです。
後は、2024年に出版されたばかりの「7日で完全攻略! 世界一やさしいポーカーの勝ち方」も良いかもしれません。
筆者は読んだことがないので確証はないですが、彼は世界のトップフィールドで戦っている現役プレイヤーですし、初心者向けと評判が良い様子です。
GTOを勉強する
ポーカーで強くなろうと思ったら、初心者から世界トッププロまでずっとGTOを勉強する必要があります。
ポーカーにおけるGTOを簡単に言うと、ゲーム理論をベースにした最適な戦略です。
勝てる金額を最大化できるわけではありませんが、ナッシュ均衡に基づいたつけこまれない戦略を学べます。
GTOを勉強するためには、GTO Wizardがおすすめです。
- GTO Wizard
ただし、GTO Wizardを含め、GTOのソフトやサイトはプレイの最適な結果を教えてくれるだけです。
なぜその結果になるかは自分で考えないといけないので、GTOを勉強する前にはポーカーの解説本などである程度知識レベルを上げておく必要があります。
Pio SolverなどのGTO計算ツールもありますが、値段が高い上に初心者には扱いきれないので止めておいた方が良いでしょう。
まとめ:コツややり方を意識してポーカーの初心者を脱出しよう!
ポーカーの初心者は、勝つためにルールの他にもハンドレンジや定石などの基本的な勝ち方を意識する必要があります。
そして、典型的なミスプレイをしないように気を付けながらプレイしなければなりません。
本記事で紹介した強くなるためのコツや気を付けるべきやり方を意識し、正しい勉強教材を使えば必ず強くなれます。
強くなってポーカーの初心者を脱出し、ぜひ海外カジノで稼いでみてください!
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